今回から10の位が異なる場合のかけ算のやり方を説明します。
たとえば、13x26という計算を、私のインド式計算では、次のように計算します。
18 ← 1位の数x1位の数=3x6
6 ← 内側の数のかけ算=3x2
①6 ← 外側の数のかけ算=1x6
2 ← 10位の数x10位の数=1x2
――――
338
なお、①は1+6+6=18のくりあがりの1です。かけ算をすべて書いたあと、
合計するときに書きます。
これを、筆算する場合と比べてみましょう。
13
x26
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1
78
1
36
----
338
一見筆算の方が数字も少なく、速そうですが、私の計算法の特長は
①筆算のように、小さくくりあがりの数を書く必要がないので、たし算をするときの間違いが減る。上記例では、10の位、100の位を計算するときに小さい1も一緒に計算してしまい、13ではなく、14と計算したり、100の位の計算を1+3=4と計算してしまう間違いが起きやすい。なお、合計するときにくりあがりが必要な場合は、該当の桁の上のほうに繰り上がりの数を書き、○でくくってもとの計算の数字と区別するようにします。この①を書くスペースは十分あるので、小さく書く必要がない。
②筆算のように、くりあがりの数とかけ算の結果をたす手順が一度に起こることがない。つまり、かけ算の時はかけ算ばかり行って、合計、つまりたし算はたし算で行うので、計算過程がすっきりする。このため、計算が速くなる。
さて、前回までは、「10の位が同じ」という制約がありましたが、
今回のこのやり方はすべての2桁の計算に使用できます。
そのほかのケースで練習してみてください。