ax=bの方程式が苦手な子には

2017/11/14

ax=bの方程式を解くのが苦手な子がいます。例えば、2x=6はすぐに解けるけれども、12x=4を3と答えたり、ax=bのaが分数になると間違ってしまう、というケースです。(aが-になったときの対応方法は後に書いています。)このような生徒には、まず「逆数」を教えます。「逆数」とは、「分母分子を逆にした数」で、たとえば、2/3の逆数は3/2です。2は2/1なので、2の逆数は1/2です。だから、2x=6ならば、両辺に2の逆数である1/2をかけて、1/2×2x=6×1/2として、x=3を計算します。12x=4の場合は両辺に1/12をかけて1/12×12x=4×1/12でx=1/3と計算します。xの係数が分数の時は、たとえば2/3x=6の場合は両辺に2/3の逆数である3/2をかけて3/2×2/3x=6×3/2を計算してx=9が答えです。

ところで、このやり方は、ax=bのaが負の数の場合に大変なことになります。たとえば、-3x=24を計算するときには、―1/3をかけるわけですが、-の数をかけるときにはかっこでくくらないといけないので、(-1/3)×(-3x)=12×(-1/3)と書かなくてはいけない。これは数学ぎらいな子供たちにとってとてもいやがる作業のようです。-6x=-42など、(-1/6)×(-6x)=-42×(-1/6)ですが、右辺の計算を―7と計算して、x=-7と答えてしまったりします。

そうゆう子供たちには、「なんとかx=なんとか、の方程式でxの係数(係数がわからない子にはxの前についてるなんとか)がマイナスのときは両辺の±を逆にした式をいったん書く」ように指導します。前述の例では、-3x=24をいったん3x=-24にして、これに3の逆数である1/3を書くようにするのです。つまり1/3×3x=-24x1/3を書けばいいので、()をつける必要がなくなります。さらに、-6x=-42の場合は、両辺の±を逆にすると6x=42となり、-がなくなるのでとてもかんたんに計算できます。ここからx=ー7などと計算することはほぼなくなります。

「あすプロ」ではこのようなテクニックも計算セグメンテーションテクニックの一つだと考えています。