記憶法の基本ーその1

2005/11/08

 

"買い物をたのまれた、とします。パンとバターと小麦粉とジャムとチーズと大根、白菜、卵、のりの佃煮、みかんを買ってくるように頼まれました。どうでしょうか?買い物10個覚えられましたか?10個のものを、一度聞いただけですらすらと思い出すことのできる人はめったにいないと思います。

それでは、10個のものを次のように覚えるとどうでしょうか。

まず、右手の親指を見ながら、親指がふっくらとしてパンのようになっているイメージを浮かべます。次に人差し指をみながら、バターを塗って、人差し指が、てかてかと光っているイメージを描きます。中指は、一番長い指=指の中で一番高い->高い山の頂上に雪->雪は白い->白い小麦粉、と連想で覚えます。4番目は薬指。薬指にジャムを塗り薬のように塗ってみましょう。5番目はチーズなので、小指をねずみに噛まれた、痛い!と感じましょう。

6番目は大根です。今度は左手を見て、親指がグーンと大きくなって、大根になったイメージを浮かべます、人差し指は白菜。これもグーンと大きくなって、白菜になった指の先を一枚一枚、はいでいくイメージを描きます。中指は、やはり高いところに一番鶏が上ってコケコッコー、と鳴いて、ポンと卵を産みました。薬指にはのりの佃煮を、塗り薬のように塗って黒くなっているイメージを描きましょう。右手の薬指はジャムでしたが、左手はのりの佃煮です。そして最後に、左手の小指をみかんにブスッと突き刺してみましょう。

どうでしょうか?右手の親指から指折り思い出すと、10個思い出せるのではないでしょうか?文章にすると長いですが、口で話すと1分くらいです。私は会った人に、この覚え方を動作を交えてお話しするのですが、今までほぼ全員の人が10個全部を思い出しています。しかも、順序通りに!

このように記憶法の基本は「自分のまわりにあるものをきっかけにして思い出す」ことにあります。"