インド式計算法第16回:まとめ

2008/03/04

これまでいろいろな方法を紹介しましたが、
ここで、再度まとめてみます。

1)「10の位がおなじで1の位の合計が10」になれば、
-(10の位の数)x(10の位の数+1)を100の位に書く
-1の位の数をかける
(どうも、この順序のほうがやりやすいようです。)

例) 38X32
12 ← 3X4
16 ← 8X2
----
1216

2)「10の位がおなじで1の位の合計が10にならない」ものは
-一方の数にもう一方の1の位の数をたして、10の位の数をかけて10の位にたす
-1の位をかける
(どうも、この順序のほうがやりやすいようです。)

例) 43X46
196 ← (43+6)X4
18 ← 3X6
----
1978

とまとめられます。(累乗も2)のやりかたに同じ)

そして、
3)100に近い数字のかけ算は100との差を計算する

例) 97X92
-3 -8 24 ← (-3)X(-8)
89 ← 97-8(または92-3)
----
8924

(81から99)X(81から99)あたりは、このやり方がいいと思われます。

4)10の位が違っている場合は、
-1の位のかけ算をし、
-内側と外側のかけ算をし、
-10の位のかけ算を行う
方法が第11回にあります。
第12回では、この方法を使っていかにも暗算をしているように見せる方法を書きました。

たとえば、74x38は
-1の位のかけ算をし、 4x8 = 32
-内側と外側のかけ算をし、 4x3 = 12
7x8 = 56
-10の位のかけ算を行う 7x3 =21
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2812


なのですが、本日次のような方法を紹介されました。

5)「10の位が同じものの数のかけ算と残りの数のかけ算に分割して合計する」
上の例を使って説明すると、
74=34+40なので、
74x38=34x38+40x38
=1292 +1520 = 2812

2)のやり方に慣れた人は4)より5)の方が速くできるそうです。
ただ、4)は検算に使うといいと思います。

ということで、今までいろいろなやり方を紹介しましたが、
今回で一応一区切りです。