インド式計算法第30回:10の階乗の計算

2008/08/17

今年の夏合宿では、「確率」の講座を担当しました。

たとえば、3人を順序をつけて並べる場合の数は3x2x1の6通り、5人では5x4x3x2x1の120通りになります。
このとき、3x2x1を3!と書いて「3の階乗」とよみますね。

では、10人の場合は?

10x9x8x7x6x5x4x3x2x1を計算するのですが、
10x9=90、90x8=720、720x7=5040あたりはいいですが、
5040x6=30240、30240x5=...くらいになると、もう、いやになってきますね。

ところが、
9x8x7x6=(9x6)x(8x7)=54x56=3024
10x5x4x3x2x1=10x120=1200
なので、
10!=3024x1200
これくらいなら、筆算でもそれほどむつかしくないですね。

しかし、インド式だとさらに、
3024=3000+24なので、
3024x1200=(3000x12+24x12)x100とし、
3000x12=36000、
24x12=2x12x12=2x(12の2乗)=2x144=288
なので、
3024x12=36288
よって
10!=36288x100=3628800
これなら、暗算でもできますね。

しかし、300万を超えてしまうんですね...