インド式計算法第21回:累乗の計算その2

2008/04/27

第18回に累乗の計算方法を書きましたが、
べつの方法を紹介します。

たとえば、
10x10=100
11x11=121
12x12=144
ですね。
121-100=21=10+11
144-121=23=11+12
です。

つまり、
「ある数の累乗とひとつ前の数の累乗の差は
その数とひとつ前の数の和である」

例えば、
11x11と10x10の差は11+10である

そこで、
1の位が1や2、8や9の数の累乗はこののやり方を使います。
例)81x81=80x80+80+81
=6400+161
=6561
例2)82x82=80x80+80+81+81+82
=6400+324
=6724
例3)79x79=80x80-80-79
=6400-159
=6241
私は、このやりかたの方が第18回のやり方より
やりやすいです。

また、1の位が5の数の累乗はルール1を使います
(これは第18回の説明のとおり)
例)35x35=1200+25=1225

なお、15x15= 225
25x25= 625
35x35=1225
45x45=2025
55x55=3025
65x65=4225
75x75=5625
85x85=7225
95x95=9025
くらいは覚えましょう。

そうすると、1の位が6,7、4,3は5の数の累乗との差を計算すれば
カンタンに計算できます。

例)76x76=75x75+75+76
=5625+151
=5776
例2)87x87=85x85+85+86+86+87
=7225+344
=7569
例3)54x54=55x55ー55-54
=3025-109
=2916

このように、累乗計算が速くできるようになると、
第18回で紹介したような、近い2数の計算も速くできるように
なります。

例)46x42=(44+2)x(44-2)
=44x44-4
=45x45-45-44-4
=2025-93
=1932

この計算方法をマスターすれば、かなりの計算が
速くできるようになるのではないでしょうか。