指九九

2009/07/11

これは記憶法の話ではないのですが、いろいろな人に話すと結構ウけたので投稿しました。

指九九というのがあります。
これは(6~9の数)x(6~9の数)のかけ算を、指を使って行うもので、フランスやモンゴルの農民が使っている方法だそうです。
例えば、7x8は左手の小指と薬指を折って7、右手の小指、薬指、中指を折って8として、折った指が5本あるので、5x10、立った指は左手3本と右手2本なので、3x2=6、50+6で56と計算します。
もう1つ例をあげます。9x6は左手の小指から人差し指までを折って9、右手の小指を折って6とすると、折れた指は5本あるので、50、立った指は左手が1本、右手が4本で1x4=4、50+4=54です。

いくつか試しにやってみてください。面白いでしょう?

特に、5の段までの九九はできるのだが、6の段以降、特に、(6~9の数)x(6~9の数)のかけ算が苦手な子にこれを教えると、ビックリ!中には突然九九が大好きになる子もでてきます! 

ところで、なぜ、こんな方法で計算できるのでしょうか?

この説明ですが、
まず、左手の立った指をχ、右手の立った指をyとすると、行うかけ算は
(10-χ)(10-y)
となります。
そして、
(10-χ)(10-y)=10x(10―χ―y)+χxy
なのですが、
10-χ―yは両手の指の数(=10)から立った指の数を引いた数=折った指の数
なので、
10x(10-χ―y)は折った指の数に10をかけたもの
また、
χxyは立った指の数のかけ算
となるので、この計算ができるのです。

では